レストランのメニューで“ニース風サラダ”の上に“VRAIE(本物)”と書いてあるのを見かけることがあります。
わざわざ“本物、正統”と断るわけを尋ねると、「火を通したものは、固ゆでの卵だけ。」あるいは「生のアーティチョークが入っていなければ、本物とは呼べないね。」コメントはお店によってまちまちです。
そこでニース県立のホテル学校で調理を教える先生に聞きました。
「基本的に、春、夏の野菜を生のままで使う。すなわち、メスクラン(各種サラダの葉)、トマト、小ぶりのピーマン、セロリ、ニース産の黒オリーブ、バジリコ、硬めにゆでた卵、油に付けたアンチョビーとツナ、二十日大根、季節によって、若いアーティチョークやわけぎ、用意できれば、旬の柔らかいソラマメなど。そして、もちろん、ニース産のオリーブオイルに、ワインビネガーを少量。」との話です。
先生、お勧めのレストランに出かけ写真を撮りました。
アンチョビーとオリーブの塩気が生の野菜の味を引き立て、セロリやわけぎのカリッとした食感がさわやかです。
きゅうりと、ツナを入れていないのは、シェフの裁量でしょう。
6回にわたり、地中海クルーズにちなんでヨーロッパからの話題をお届けいたしましたが、いかがでしたか?一人でも多くの皆さまと、11月に船上でお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。